皆さんは、車を持っていますか?
何台持っていますか?
あおむし家は、結婚した当初は妻と夫で2台の車を所有していました。
しかし、夫の車を手放し、現在は妻の1台だけで生活しています。
手放したときは「ほんとにこれから生活できるのかな?」と少し不安でした。
結論、手放しても全く問題ありませんでした。
今回は、
・私が車を手放すキッカケ
・車を手放すためにやったこと
・車を手放した効果
の3点を紹介します。
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車を手放すキッカケ
結婚してから子供が生まれてしばらくの間、あおむし家は車を2台所有していました。
妻の小さな軽自動車、夫の普通自動車の2台です。
しかし、セミリタイアを目指して節約生活を始める中で、
ある時ふと「車は2台もいらないんじゃないか・・・?」と思うようになりました。
そのように感じた理由は、以下の3つです。
1.妻が育休をとって、車の使用機会が激減したから
子供が生まれてから1年半、妻は育休をとりました。
育休中は妻は通勤で車を使うことが無く、
外出する時もチャイルドシートを積んでいる夫の車を使うことが多かったため、
妻の車はほぼ使わなくなっていました。
2.夫は電車通勤に切り替えたから
夫(あおむし)は以前、車通勤をしていました。
通勤では往復で2時間運転しており、毎日の運転が負担でした。
そこで通勤の負担を減らすため、通勤方法を車から電車に切り替えました。
駅から会社まで少し距離はありましたが、
電車の中ではゆっくりでき、車を運転するよりは楽だと判断したからです。
電車通勤してからは、その目論見通り、通勤の負担が軽減しました。
そして、通勤に使っていた夫の車も、すっかり使用頻度が減っていました。
3.車1台の費用が年間約50万円かかっていたから
車に乗る機会は減っても、車の費用は容赦なくかかります。
以下の費用が、車1台で年間50万円以上かかっていました。
・次の車を購入するための積立費用
・2年に一度の車検費用
・定期点検の費用
・自動車税
・アパートの駐車場代
・ガソリン代
子どもが生まれてから、この費用は生活に重くのしかかっていました。
使用機会の低下と重くのしかかるコスト・・・
これらを考えたとき、「車を手放してみよう」と思い立ちました。
妻はあまり大きな車を運転できず、復職後も車通勤が必須だったので、
手放す車は必然的に、夫の普通自動車ということになります。
車を手放すためにやったこと
とはいえ、2台持っていた車を1台に減らすのは、結構な勇気がいりました。
一番の心配は、車を手放しても生活ができるのか?です。
それに、車を手放すことを妻にも相談しないといけません。
さらに、車を手放す手続きも知りませんでした。
車を手放すうえでは、この3つをクリアしなければなりません。
そこで、車を手放す前に以下3つのことをやりました。
1.車が無い生活をする実験期間を作った
まず、1つめの車なしで生活できるのか、という不安を解消するため、
車を手放す前に、車が無い生活をする実験期間を作りました。
この準備期間では、普通自動車を「持っていないもの」として生活します。
夫の車に載せていたチャイルドシートを妻の軽自動車に載せ換え、
妻の車で外出するようにしました。
・平日に車を使うのは妻だけ、
・休日に外出するときは夫婦一緒か、どちらかが留守番
・どうしても二人で別の外出をする時は、夫が電車
という使い方をすることで、
車一台で足りるのは1か月生活してわかりました。
一方で、1か月たっても不安な点がありました。
そのため、結果的に半年この生活をつづけました。
それは、乗り心地です。
普通自動車と軽自動車では、乗り心地は大きく違います。
加速のしにくさやスピードが出た時の車の揺れなど、1か月では慣れませんでした。
長距離運転では、疲労度も違ってきます。
これを克服するために、
・週末は軽自動車で外出することを増やす
・実家に帰省するときは、公共交通機関ではなく軽自動車で長距離運転する
ということを半年続けて、ようやく普通自動車を手放す決心がつきました。
2.車を手放すことを妻に相談した
私の車といえど、車を手放す以上は妻に相談する必要があります。
妻への相談は、週末、土曜日の夜に、家で決行しました。
その理由は、
・子どもが寝静まっていて静かにできる
・翌日が休日でゆっくりできる
・家でリラックスしながら話ができる
からです。
相談では、以下の点を素直に伝えました。
・夫の車を手放したい
・使用頻度が減っていて、維持費だけかかっている
・子どもの教育などで今後お金が必要で、それに備えたい
そして、車を手放すことに対する、妻の不安も聞きました。
妻の不安は、
妻の復職後、子どもの体調が急に悪くなった時に対応が妻だけで、仕事を休む負担が妻に偏らないか
ということでした。
車を手放した当時は、家や駅から距離がある保育園に子どもを通わせていました。
そのため、保育園で子どもの体調が悪くなったら、仕事を早退してお迎えできるのは妻だけになります。
この点に関しては、
・急なお迎えの時は、妻が半休をとって対応する
・子どもが1日休みの時は、夫が有給か在宅勤務で対応する
というように役割分担を決めました。
こうすることで、車が1台でも、お互いが仕事で休みをとる日を分散しました。
正直なところ、急に休むことが必要になるのは妻になるため、この案はアンフェアかもしれません。
ですが、車を手放すことによる効果をしっかり伝えたこともあり、妻には納得してもらえました。
3.車の譲渡手続きを調査した
車を手放すうえでは、車を譲渡する手続きを調べて、手続きする必要がありました。
車の譲渡先は、車を探していた実弟に渡すことが決まってましたが、
家族といえど、法律で必要な手続きはちゃんとしなければなりません。
車の譲渡手続きは、Googleで調べたり、ディーラーの担当者に聞いて、以下が必要だとわかりました。
①現在の車の評価額の算定
②自分が準備する手続き書類の作成
③自賠責保険の名義変更
④任意自動車保険の解約
⑤譲渡先(弟)への手続き書類送付と説明
それぞれ、参考にしたページと共に簡単に触れておきます。
①現在の車の評価額の算定
販売業者などを介さずに車を売買・譲渡した場合は、譲渡先の方に贈与税が課税される場合があります。
詳しい条件は複雑なのでリンク先を参照してほしいですが、
車の評価額が110万円以上だと、必ず贈与税がかかります。
そのため、譲渡する前に自分の車の評価額を見積サイトなどで計算し、
贈与税の対象にならないかを調べました。
参考にしたページ
中古車の譲渡には贈与税がかかる?贈与税の要件について解説 | 中古車なら【グーネット】
②自分が準備する手続き書類の作成
以下の書類を準備・作成し、譲渡先の管轄の陸運局で手続します。
作成・準備書類(普通自動車の場合)
・印鑑登録証明書(発行後3か月以内)
・委任状
・譲渡証明書
・車検証
・住民票
譲渡先の陸運局は遠い場所だったので、委任状を書いて、譲渡先の弟に手続きしてもらいました。
参考にしたページ
・具体的な流れ
・書類の書き方
自動車の名義変更に必要な書類とは? 車譲渡の手続きも解説 | ソニー損保
③自賠責保険の名義変更
自賠責保険の名義変更手続きも忘れず行います。
ナンバープレートの変更があったので、保険会社への書類提出は、陸運局での名義変更手続き後に行いました。
譲渡の中で一番面倒な手続きでした。
以下の書類が必要です。
・自賠責保険の証明書
・自分の実印と印鑑登録証明書
・本人確認書類(免許証など)
・自賠責保険承認請求書
⇒契約している保険会社で入手します。
ネットで取り寄せられない会社だったので、自分で会社を訪れて入手しました。
また、書類には自分と譲渡先、双方の印が必要です。
譲渡先の弟に押印してもらうため、書類を記入し終えたら弟に送付して記入・押印⇒返送してもらいました。
参考にしたページ
自賠責保険の名義変更はどうすればよいのですか? | JAF クルマ何でも質問箱
④任意自動車保険の解約
譲渡先の弟は、すでに自動車保険に加入していたため、自分の加入している自動車保険は解約しました。
譲渡先が自動車保険に加入していない場合は、保険の名義変更手続きをしても良いです。
いずれも、ご自身が加入されている保険会社で手続き方法を調べましょう。
⑤譲渡先への手続き書類送付と説明
作成した手続き書類一式と車検証、自賠責保険の証明書、そして車本体を譲渡先の弟に引き渡し、譲渡先で行う手続きを説明しました。
具体的に譲渡先で行う手続きは、
・陸運局での手続き
・自賠責保険の名義変更書類の提出(こちらで提出してもOK)
なので、それを行うよう説明しました。
陸運局での手続きでは、譲渡先の弟自身で準備・作成する書類(以下)もあります。
参考にしたページを紹介して、そちらの作成方法なども説明しました。
・印鑑登録証明書(発行後3か月以内)
・自動車保管場所証明書(証明日から1か月以内)
⇒いわゆる車庫証明のことで、譲渡先の管轄の警察署で申請書を入手します。
警察署で書類提出後、車に貼るステッカーなどが交付されます。
参考にしたページ
・譲渡先で準備する書類
・車庫証明
車庫証明の取り方とは? 必要書類から記入例まで解説 | ソニー損保
車を手放す
これら3つの課題をクリアし、ついに普通自動車を手放しました。
車は、実家に帰省したタイミングで譲渡書類一式と併せて、弟に譲りました。
独身時代の妻とのデートや、結婚後の旅行に使った思い出の車だったので、最後に記念写真を1枚パシャリと撮りました。
車を手放した効果
車を手放した効果は、以下の通りです。
車1台分の維持費と購入費用が丸々かからなくなった
最大の効果はコレです。
普通自動車は、軽自動車よりも維持費と購入費用が総じて高いです。
具体的に夫の車については、毎年、以下の金額がかかっていました。
これらが丸々無くなったことで、
年間52万円を節約することができました。
そして、浮いたお金は生活費や貯蓄・投資にまわすことができました。
節約した効果を、資産運用も考慮して算出します。
・現在33歳の夫が75歳まで車に乗る(42年間)
・浮いたお金※を年利4%で運用できたとする
と、その金額はおよそ5100万円になります。
これだけで夫婦2人分の老後資金が準備できてしまいます。
この金額はすさまじいですね。
※
夫婦関係と浪費が改善した
車を1台に減らすと、夫婦別々に車で出かけることが無くなり、週末は家族一緒に、同じ車で外出するようになりました。
そのため、週末に家族と一緒に過ごす時間が増えて、夫婦関係が良くなりました。
(ちなみに、元からそんなに仲は悪くないです笑。)
また、毎月浪費する金額も減らせました。
あおむし家では、妻が週末実家に帰ることが月1くらいであります。
以前のあおむしは、その間に自分の車でどこかに出かけて、お金を浪費していました。
しかし、自分の車がなくなったことで遠出できなくなり、
代わりに家で自炊したり、読書やブログを書いたりするようになりました。
こうすることで、月に2000円程度、外出で浪費するお金が減りました。
自由に使える時間が増えた
自分の車を手放したことで、通勤方法が電車で固定になりました。
電車の中は座れるので、その時間は自由に使うことができます。
疲れたときは目をつむっていれば良いし、
元気な時は読書やブログを書いても良いです。
車の運転で拘束されていた時間を、自由に使える時間にでき、通勤中のQOL(生活の質)が向上しました。
最後に
あおむしが自分の車を手放したエピソードを紹介しました。
車を手放すキッカケは
車の使用頻度が下がったのに、車1台で年間50万円以上掛かっていたから
でした。
車を手放すためにやったことは、
・自分の車を使わない生活を実験してみる
・妻に相談する
・車の譲渡方法を調べて手続きする
ということを、半年かけてゆっくり進めました。
そして車を手放した効果は、
・年間50万円の節約(資産運用にまわせば42年で5100万円!)
・夫婦関係と浪費が改善
・車の運転で拘束されていた時間が自由時間に
といったものでした。
現在は、妻の軽自動車1台で日々の生活を送っています。
よく「男が軽自動車に乗るのはダサい」なんて言われますが、あおむしは全然気にしていません。
むしろ、狭くて家族との距離が近くなれる軽自動車に、愛着すらわいています。
ただ、あおむしがセミリタイアしたら、
生活費をさらに落とすため、軽自動車も手放すことを考えています。
車を手放すことは非常に勇気がいります。
もしかすると、今の生活スタイルも大きく変えてしまうかもしれません。
しかし、手放すことで得られるメリットも大きいです。
いまいちど自分の生活をふりかえり、
・そもそも本当に車が必要なのか
・グレードの低い車でもいいのではないか
などを考えてみましょう。
いきなり車を手放すのが怖ければ、
上でも紹介した、まずは自分の車を使わない生活を実験してみるのがオススメですよ!
ではまた。