セミリタイアやFIREという生き方を知ってから、漠然と「はやくリタイアしたいな~」という気持ちになり、節約生活をはじめました。しかし、目標があいまいなまま続ける節約生活は、モチベーションが続かず、すぐに行き詰り始めました。
そんな時にある先輩セミリタイアー(セミリタイアした人の造語、自分作…笑)が「理想の暮らしを描いて目標設定しよう」と言っていたことを思い出しました。
自分がセミリタイアを実現したら、どんな暮らしをしたいのか・・・
それを考えるようになったことで、自分のセミリタイアという夢がより明確になり、節約のモチベーションも復活・持続するようになりました。
今回は自分がセミリタイアした時を想像しながら、セミリタイアの目標、すなわち理想の暮らしを考えた過程を紹介します。
理想の暮らし方を描いてみる
①やりたいこと・ありたいことを箇条書き
まず私がやったのは、紙1枚に自分の理想の暮らしを書いてみたことです。最初は「こんなことがしたいな」とか「こうありたいな」ということブレインストーミングし、順番を気にせず箇条書きにしてみました。
②1日のスケジュールを作ってみる
ブレストした結果、箇条書きにした項目はたくさんあり、それを1日にすべて行うことは難しそうです。そこで次に、箇条書きした項目を組み合わせて、理想の1日をスケジューリングしました。
箇条書きにした項目の中には、必ずしも毎日できなくても良いものもあると思います。例えば、外食や旅行とかです。そういった項目は、どのくらいの頻度でできれば満足なのかを考えてみて、それを行う「特別な日」用のスケジュールも併せて作っちゃいましょう。
描いた暮らしを休日に実践⇒振り返る
ここからが本番です。休日や大型連休の時に、スケジューリングしてみた理想の1日をできる範囲で実践してみましょう!
・・・1日を過ごしてみて、どうでしたか?以下のポイントを振り返ってみましょう。
①スケジュール通りに実践できたか?
⇒事前に決めたことを予定通りにこなすことができなかったならば、やりたいことを1日の中に詰め込みすぎていたのかもしれません。スケジュール通りできなかった原因は何か、考えてみましょう。
私の場合は朝起きてからブログの執筆を1時間半程やろうと計画していましたが、書いているうちに楽しくなってしまって、結局満足して終えるまでに3時間ぐらい必要でした。それに押される形で、散歩や図書館に行く時間が減ってしまいました。
この例で考えるべきことは、スケジュールを守るためにブログの時間を減らした方が良かったのか?それとも、他の予定を減らしたり移動したりした方が良かったのか?です。
私の場合は、ブログを書く時間に没頭することが楽しく、途中でやめてしまうと不完全燃焼感があるので、代わりに午後のお昼寝やめて、散歩と図書館に行くことにしました。
②理想の行動をして、満足感は得られたか?
⇒実践した1つ1つの行動に、満足感はあったでしょうか。自分の理想だと思っていた行動も、いざやってみると違和感を感じる部分が多少なりとも出てくるのではないでしょうか。
私の場合は、午後に2時間も予定していたお昼寝の時間です。2時間寝ると「よく寝たー」という感じでスッキリしますが、その分夜に眠れなくなり翌朝の起床時間やブログ執筆に影響が出る、ということが起こりました。また、朝にコーヒーを飲むせいか眠れないこともあり、「暇だしYouTubeでも見るか・・・」という感じで特に満足感もないことに時間を浪費することもありました。
満足感を得にくい行動があれば、その時間は減らすか、いっそ無くしてしまって別のことに当てましょう。私はお昼寝の時間を無くして、そのかわりに午後は散歩と図書館の時間に当てました。
③この1日が続いたとして、それに耐えられるか?
⇒手に入れた「理想の暮らし」に耐えられるか?とは変な問いだなあ・・・と思うかもしれません。しかしながら、理想だと思っていた暮らしも日々繰り返すと、飽きたりフラストレーションが溜まっていくかもしれません。
もし大型連休のような短期間でも続けてみて、「もういいかな」というような気持ちが出てきたなら、1日のスケジュールを考え直すか、もしくはスケジュールにいくつかパターンを用意しておくと良いです。
違和感を感じたところは見直し⇒実践を繰り返す
このように①~③の振り返りをしたら、理想の暮らしをアップデートして、もう一回実践してみましょう。複数のパターンを作って試してみるのも良いです。
理想を考える ⇒ 実践する ⇒ ふりかえる ⇒ 見直す
・・・そう、大嫌いな仕事でやれ!と言われていたPDCAサイクルです。仕事ではやる気にならなくても、自分の理想を実現するためだったら、やる気が起きてきませんか?
仕事のPDCAを回すのは苦痛ですよね。でも理想を追い求めるこっちのPDCAを回すのは、楽しくてやめられなくなること請け合いです。
こうやって今のうちに理想の暮らしを探求することで、いざ資産が貯まってセミリタイア生活に突入する時も踏ん切りがつきやすくなるのではないか、とあおむしは考えています。
①~③を経て、あおむしが見直したスケジュールはこんな感じです。
これからも見直しは続けて、さらに良い暮らしを探求していきます!
スケジュールを作ることは本当に必要?
「今は時間もないし、何をするかはセミリタイアしてからでもいいかな・・・」と思うかもしれませんが、いざセミリタイアしてから考えようと思っても、変化が少ない環境に置かれていると意外と思いつかないかもしれません。
私の場合ですが、うつ病で1年間休職していました。その時間は治療のためのものでしたが、自分にとっては自由に使える時間でもありました。しかし、いざこの時間をどう使おうか考えてみても、特に予定がない生活では自然と新しいものに触れる機会も少なくなり、意外と思いつきませんでした。(もちろん、うつ病で思考能力が低下している影響もあると思いますが・・・)また、時間はまだまだあるので、「あとで考えよう・・・」とどんどん先延ばしにして、気が付いたら体調も回復して復職という時期になっていました。
セミリタイアやフルリタイアをしたとしても、その時間は無限に続くわけではありません。体が老いてくると、本当にやりたいことが新たに出てきても、その時にはもうできなくなっているかもしれません。
だからこそ、セミリタイアを計画して燃え上っている今のうちに、飽きの来ない理想的な暮らしをブレインストーミングしておくのです。
最後に
まだセミリタイアを実現していない私ではありますが、セミリタイア生活を今のうちに実践しておけば、セミリタイアしてからがより楽しい日々になると確信しています。
それに”セミリタイアの体験版”をプレイすることで、今の生活だって楽しくなりますから。後で考えればいいや、ではなく今すぐ考えて行動してみましょう!
ではまた。