こんにちは、あおむしです🐢
第二子誕生にともなうセミリタイア計画の見直し、第4回です。
今回は、セミリタイアを計画するための必須ツール 資産シミュレーター を見直していきます。
これまでのおさらい
前回(その1~その3)は、
- セミリタイア後に必要な年間生活費
- セミリタイア開始額
- セミリタイア開始時期
を算出しました。
セミリタイア後に必要な年間生活費は357万円です。
内訳は
生活に必須の支出:231万円
- ①食費:60万円(月5万円)
- ②住居費:90万円(月7.5万円)
- ③教育費:69万円(月5.75万円)
- ④交通費:12万円(月1万円)
生活に必須でない支出:126万円
- ⑤趣味:48万円(月4万円)
- ⑥特別費:30万円
- ⑦積立費:48万円(月4万円)
でした。
セミリタイア開始額は5630万円です。
内訳は
- 現金 1400万円(比率25%)
- 株式 4230万円(比率75%)
です。
セミリタイア開始時期は2029年末です。
理由は
- 今の収入+何かアクションをすれば到達できるから
- NISAをある程度埋めた状態になるから
- 自分が40代を迎えるから
です。
セミリタイア後に必要な労働収入は年間300万円です。
理由は
- 生活費の大半(8~9割)をまかなえるから
- 夫婦の働き方にいくつかパターンを設けられるから
- 必要なら60代以降も同じ仕事量で働き続けられるから
です。
第4回となる今回は 資産シミュレーター を見直していきます。
5.資産シミュレーター
以前、以下の記事で紹介した資産シミュレーターを見直します。
以前の資産シミュレーターの特徴と欠点
これまで作っていたシミュレーターは
画面上のパラメーターを設定して、10~50年後の資産状況を表示する
というものでした。
主なパラメーター
- 年利と暴落頻度
- 現役、セミリタイア、フルリタイアの期間
- 各期間の収入と支出
- 投資期間と投資額
- 各イベントの時期と金額
しかしながら、
これはパラメーターを設定すれば簡単にシミュレーションができる反面、
- 自動計算のため、毎年変動する収入や支出を細かく設定できない
- 投資は1つの列で自動計算しており、目的に応じた資金の準備を計算できない
という欠点があります。
この欠点によって、育児や親の介護が発生する現役~セミリタイア期間中だと、精度の高いシミュレーションができませんでした。
見直した資産シミュレーター
今回見直したセミリタイア計画は
- 収入や支出は毎年変動するもの
- 株式資産は大学進学、介護、老後用と目的に分けて準備する
- セミリタイア期間中に株式資産は取り崩さない
という前提で成立しています。
そのため、これをカバーできるような資産シミュレーターを作り直しました。
このシミュレーターの特徴は、以下の通りです。
- 収入・支出・資産を年ごとに設定し、XX年後の状況をシミュレーション
- 収入と支出は項目の増減が可能
- 投資は最大5つの目的別に、積立や取崩しの設定可能
- 入力セルは黄色、自動計算セルは白色、入力しないセルは黒塗り
ダウンロードと使い方
以下リンクから、資産シミュレーターのエクセルを開きます。
エクセルが開いたら、
ファイル ⇒ コピーを作成する ⇒ コピーをダウンロード
を選択して保存します。
(ダウンロードしたファイルは、使用前に必ずウイルススキャンをしてください)
ダウンロードしたエクセルを開き、
エクセルの「詳細版」シートを開きます。
※もう1つのシートは、次回紹介します。
ここから、シミュレーターの使い方を紹介します。
(画面に入っている数値はサンプルです。)
1.共通部分
次の2~4で入力した内容をもとに、XX年後の総資産額を表示します。
黄色にハイライトした部分に、現在の自分の年齢を入力します。
2.収入部分
毎年の収入を設定します。(単位:万円)
入力する項目は多いですが、金額が変わらない期間はコピペすればOKです。
収入はデフォルトで10項目ですが、列を追加することで増やせます。
また、項目欄(グレーの部分)は2行にしており、
1行目:収入のジャンル
2行目:収入の項目名
のように設定できます。
各収入の合計値が「総収入」 の列に表示されます。
3.支出部分
毎年の支出を設定します。(単位:万円)
入力する項目は多いですが、金額が変わらない期間はコピペすればOKです。
支出はデフォルトで10項目ですが、列を追加することで増やせます。
例えば、列を増やして住居費を家賃、光熱費、通信費などに細分化することもできます。
また、項目欄(グレーの部分)は2行にしており、
1行目:支出のジャンル
2行目:支出の項目名
のように設定できます。
各収入の合計値が「総支出」 の列に表示されます。
「収支」には、総収入-総支出の値が表示されます。
黒字の場合、この額を4の貯金額の計算時にプラスします。
赤字の場合、この額を4の貯金額の計算時にマイナスします。
4.資産部分
- 投資の利回り
- 現在の貯金額と運用額(目的別)
- 各年の積立額と取崩額(目的別)
を設定します。(単位:万円)
最初に「投資の利回り」を設定します。
この図では4%(全世界株を長期運用した場合の平均的なリターン)を設定しています。
次に、貯金額と運用額(目的別)を設定します。
0年後(現在)は、貯金額と運用額(目的別)に年末時点における見込み額を設定します。
1年後以降は、その年の積立額と取崩額を設定します。
こうして、1年目以降はその年の年末時点における貯金額と運用額が自動計算されます。
なお、取崩額について
全額を一括で取り崩す場合は、その年の運用額と同じ金額を「取崩額」に入力します。
すると対応する「運用額」が0になり、すべて取り崩したことになります。
※厳密には小数点2桁以下の値が残るので、数年後から多少の誤差が出ます。
しかし、総資産に与える影響が少ないので無視します。
計算後の貯金と投資の合計額が、
共通部分の「総資産」の金額になります。
5.結果表示
1~4の各部分に入力した結果
XX年後の年齢と総資産額が共通部分に表示されます。
計算の結果、総資産額が0円以下になると
資産枯渇 と表示されます。
まとめると、
セミリタイア計画の変更に伴い、資産シミュレーターを全面的に見直しました。
その理由は
- 収入や支出は毎年変動するから
- 株式資産は大学進学、介護、老後用と目的に分けて準備する必要が出てきたから
- セミリタイア期間中に株式資産は取り崩さないようにしたいから
です。
見直した資産シミュレーターの特徴は
- 収入・支出・資産を年ごとに設定し、XX年後の状況をシミュレーション
- 収入と支出は項目の増減が可能
- 投資は最大5つの目的別に、積立や取崩しの設定可能
- 入力セルは黄色、自動計算セルは白色、入力しないセルは黒塗り
となっています。
最後に
セミリタイア計画見直しの第4回として、
資産シミュレーターを見直しました。
以前よりも収入・支出・資産を細かく設定できるようになり、
より精度の高い、柔軟性のあるシミュレーションができるようになりました。
次回は最終回、セミリタイアのリスクと対策を見直します。
今回見直したシミュレーターをもとに、
セミリタイア後の病気、インフレ、暴落といったリスクと対策を練っていきます。
ではまた。