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セミリタイアに必要な総資産額/セミリタイア後に稼ぐべき金額を試算した!

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2023.6.3アップデート!

セミリタイアを計画するためにまず初めにやったことが、資産がどのくらいになったらセミリタイアに移行するか?セミリタイア後はいくら稼げばいいか?を計算することです。

あおむしのセミリタイア計画では、

1.生活するために必要最低限のお金 ⇒ 資産収入から得る

2.上記以外のお金 ⇒ 労働収入から得る

これが達成できるようになったらセミリタイアに移行しようと考えています。そこで今回は1と2のお金を試算して、最後にセミリタイアするためにどのくらいの資産と収入を得る必要があるのか、を考えていきたいと思います。

なお、この記事で使っている費用項目は、以下の記事をもとにしています。

aomushi1989.hatenablog.com

1.生活するために必要最低限な毎月のお金はいくらか?

結論としては、下記1-1~1-6を合わせた12.8万円になりました。

1-1.家賃・住居費

あおむし家は賃貸派です。ただ、実家には使っていない空き家もあります。セミリタイア後は賃貸暮らしを続けるのか、それとも空き家を活用するのか・・・まだ決めかねていますが、それぞれの月の場合を考えてみると、

賃貸:4万円(地方の適度に発展した市内、築年数30年~、駅から離れた2DKを想定)

空き家:0.3万円(固定資産税を月割り)

数百万のリフォームが将来必要になるかもしれませんが、月の費用は空き家が圧倒的に安いですね。今回はより高い賃貸で計算することとします。

aomushi1989.hatenablog.com

1-2.水道光熱費

電気・ガス・水道は生きていくために必須のライフラインです。一方でスマホなどの通信費は無くても生きていくことは可能です。そのため、通信費は1の必要最低限のお金には含めず、2のお金に含めます。

水道光熱費:2万円

1-3.食料品・日用品費

あおむし家ではスーパーや薬局で購入する食料品や日用品を1つの項目にまとめて管理しています。外食は贅沢という位置づけで2のお金として計算すると、

食料品・日用品費:4万円

夫婦+子1人で最低限このくらいになりそうです。

1-4.習い事を除いた学費(小学校~高校まで)

あおむし家では子どもが小学校入学後にセミリタイアを計画しています。お金を抑えるうえでは、通わせるのは公立一択になります。(高校の場合、そもそも地方都市だと通わせたくなるような有名私立は少なく、むしろ公立進学校の方が教育水準が高い場合が多いです。)

保育園:3~4万円(年収による。3~5歳児は無料)

公立小学校:2.7万円

公立中学校:1.6万円

公立高校:0円(年収910万円未満の世帯は支援金制度により実質無料)

私立高校:0円(年収590万円未満の世帯は支援金制度により実質無料)

最もお金のかかる大学費用ですが、あおむし家ではまだ子どもが小さいため、これは労働収入から毎月貯金を積立(2のお金)+ジュニアNISA(240万円運用中)で準備していこうと考えています。

1-5.自動車・自転車

セミリタイア後は車を手放します。

自動車は軽自動車であっても年間維持費だけで20万円以上はかかり、セミリタイアするうえで大きな障害になります。

夫婦ともに、労働収入は徒歩や自転車で通える圏内の仕事もしくは在宅ワークで得ることを考えています。自転車を使う場合、移動の負担軽減を考えて電動自転車(10万円程度の低グレードなもの)を採用するとします。

自動車代:0円

1-6.保険料

セミリタイア後は、必須の火災保険を除いて基本的に保険には入りません。

まず、医療保険については高額療養費制度があるため、入っていなくても自分たちの資産で十分賄えると考えました。次に生命保険、こちらは会社員(男性)の平均的な補償額は2000万円ですが、セミリタイア時点ではそれ以上の十分な資産をもっているため、不要と判断しました。学資保険はジュニアNISAと貯蓄で対応します。自動車保険は車を手放す予定なので、そもそも必要ありません。自転車をもつなら、自転車保険だけは必要ですね。

火災保険:0.05万円

医療保険:0円

生命保険:0円

学資保険:0円

自動車保険:0円

自転車保険:0.05万円(自転車をもつ場合)

2.上記以外のお金

生きるうえではどうしても必要、という訳じゃないけれど、セミリタイア後の生活をより豊かなものにしてくれるお金・・・これは労働収入で得ようと考えています。

具体的には下記2-1~2-6までを合わせた12.15万円になりました。

2-1.外食費

できれば毎週、少なくとも月に2回は外食できるくらいの余裕があると、セミリタイア生活もより豊かになると考えています。回転ずしやカフェ、ファミレス・・・幸いなことに、日本には1回2~3千円ほどで十分満足できるような飲食店がたくさんあります。

外食費:1万円

2-2.通信費

通信費はスマホの費用だけになります。夫婦のどちらか一人が楽天モバイルの通信料無制限のプランに加入し、夫婦のもう一人と子どもは格安SIMに加入します。通信料無制限のスマホでテザリングすることで、家にいるときのネットは家族全員で使えるようになります。(詳細は以下記事)

なお、テレビを持っていなければNHKにお金を払う必要はなくなります。

通信費:0.55万円

aomushi1989.hatenablog.com

2-3.趣味・娯楽に使うお金

あおむし家では、夫婦の趣味や美容、衣服、旅行に毎月使えるお金を趣味・娯楽費として一括管理しています。いわゆるお小遣いですね。この金額は夫婦で一人1万円とします。子どものお小遣いについては、次の習い事のお金に含めます。

趣味・娯楽費:2.0万円

aomushi1989.hatenablog.com

2-4.習い事・自治会費

教育費は抑えつつも、子どもの学生生活を豊かなものにするうえでは、できれば1~2つは習い事をさせてあげたいなと考えています。ただ、どんな習い事にどのくらいお金をかけるかは、子どもに決定権を与えるつもりです。また、子どものお小遣いも習い事の費用に含めて、習い事に使わず浮いた分のお金をお小遣いにします。

また、子どもに学校に通わせ始めると自治会やPTAの活動も始まり、そこでも費用がかかるでしょう。

習い事:(必須の教育費と合わせて3.5万円までに調整)

小学校 ~0.8万円

中学校 ~1.9万円

高校  ~3.5万円

+自治会費等:0.3万円

2-5.まとまった費用に向けた現金積立

子どもの大学費用や家電の買い替えなどでまとまった費用が必要になります。それに備えて毎月一定額を現金で積み立てていきます。

大学費用:1.5万円

家具家電の買い替え:1万円

大学費用に関しては、4年制の国公立大学に下宿から通うとして、親としては学費と家賃くらいは仕送りしたいと考えています。その場合、月々にかかる費用は10万円(学費4.5万円+家賃5.5万円)で4年間で480万円になります。あおむし家ではジュニアNISAを240万円利用ているので、残り240万円を15年で準備するには、約1.5万円必要になります。ジュニアNISAを利用していない方であれば、一人当たりちょうど3万円(18年積立なら2.3万円)になりますね。

2-6.余剰金

セミリタイア後をより持続させるためには、資産からの取り崩し額を可能な場合は抑えていく必要があります。毎月の労働収入で得た余剰金は、必須の生活費にまわして、資産からの取り崩し額を減らします。この金額は、セミリタイア後にどんな仕事に就くかにもよりますが、とりあえず5万円もあれば、かなり資産を長持ちさせることができるでしょう。

また、親の介護費用や家族の病気療養など、突発の出来事があった場合はこのお金から捻出して対応する予定です。

余剰金:5万円

セミリタイアするには資産がいくらあればいいか?セミリタイア後の労働収入は?

以上の試算から、あおむし家では総資産が4308万円、セミリタイア後の労働収入は手取りで146万円(年収で180万円ほど)あれば、質素ながらも豊かな暮らしができると判断しました。

総資産について

総資産は、投資資産3840万円+生活防衛資金468万円の計4308万円がセミリタイアに必要な最低金額と考えています。

生活するために最低限必要なお金は資産収入から得ます。この金額は1で示した通り、毎月12.8万円、年間で約154万円になります。一般的に、この金額の25倍の投資資産があれば、投資資産の運用益で賄うことができるとされています。(年平均リターン4%で運用、いわゆる4%ルール)これが3840万円になります。

また、生活防衛資金は暴落に見舞われた際に5年間は資産から一切取り崩しをしなくても生活していくために必要な金額としています。(なお、5年はリーマンショックで下落した株価が元に戻るまでに要した期間です。)

これは、以下の計算から出しています。

1の費用12.8万円-2の余剰金5万円=7.8万円 ×12か月×5年=468万円

また、468万円のお金があれば、万が一夫婦ともに働かなくても、12.8万円の最低生活費で3年間はこのお金で生きていくことができます。(そのようなことはまずないと思いますが・・・)

セミリタイア後の労働収入について

労働収入については、手取り146万がセミリタイア後も必要だと考えています。

この金額は2で示した通り、毎月12.15万、年間で146万円になります。夫婦で年143万円を手取りで稼げればよいのですから、仕事の幅は今よりかなり広がります。二人でパートタイマーをしてもいいですし、年収が低くてためらっていた未経験採用の仕事に転職して、もう片方がパート+副業を扶養内で働くといったことも可能です。

もし仕事を続けられないことになっても、最低限の生活は資産収入から得たお金で賄える、と考えれば心の余裕も生まれるはずです。

最後に

あおむし家ではこのようにセミリタイアに必要な総資産額と稼ぐべき金額を試算しました。この金額の内訳はそれぞれのご家庭で事情が異なってきて変わるかもしれませんが、一つの基準や考え方として参考にしていただければ幸いです。

この目標金額については、予想外の出費でさらに増えてしまうこともあれば、逆に節約生活を進める中でさらに低く抑えられるようになるかもしれません。なので定期的にこの記事もアップデートしていこうと思います。

ではまた。