大きな買い物で後悔した経験はありますか?
私はたくさんあります😅
その中でも特に、高額アウターは買った回数も後悔した回数も多く、これまでの人生で一番お金を無駄にした部分だったなと感じています。
今回は、私の失敗談として
- 高額アウターを買っていた理由
- 高額アウターをすぐに手放した理由
- 失敗から得た反省点と教訓
- 現在持っているアウター
を紹介します。
高額アウターを買っていた理由
一言でまとめると、見栄です。
これだけだと少し寂しいので、ここでは持っていた高額アウターを振り返りながら、その理由を深堀りします。
なお、製品自体は本当に素晴らしいものばかりです。
それを使いこなせなかった自分の失敗談を紹介する目的で、製品を批評するものではありませんので、あしからず。
(写真はフリマに出品したときのものなので、一切映えていません😅)
高額アウター1:インバーティアのダッフルコート
(写真はありません・・・😣)
ダッフルコートの高級ブランドです。価格は15万円しました。
買った理由は、社会人になってからボーナスが出て、大人っぽい高級コートが欲しかったからです。
そこで目についたのが、このダッフルコートでした。
ジョシュアエリスという世界有数の生地メーカーの、しかも最高級クラスの生地をふんだんに使った、知る人ぞ知るダッフルコートの銘品です。
振り返ると
- 他銘に比べてあまり有名ではない
- けれどもモノは本当に良い
これらのポイントが、私を惹きつけました。
そして、これぞボーナスの使い道!とばかりに、わざわざ東京の有名セレクトショップまで試着しに出て、この高級コートを購入しました。
しかし、結局このダッフルコートは、4年で10回程度着用しただけで、手放してしまいました。
売却価格は、ブランド買取店で4万円でした。
高額アウター2:デサントの水沢ダウン
冬季オリンピックのオフィシャルウェアにも採用された、デサントの高級ダウンジャケットです。価格は11万円しました。
結婚してからは、コートを着る機会が減っていました。
オシャレな反面、着心地がそこまで良くなかったためです。
一方で、早朝の通勤や休日の外出が多くなり、暖かく快適なダウンジャケットが欲しいと思うようになりました。
そこで目にとまったのが、この水沢ダウンです。
水沢ダウンは、デサントの高級ラインであるデサントオルテライン(DESCENT ALLTERRAIN)がリリースしている高級ダウンです。
水沢ダウンは
- 全て国内工場(岩手県奥州市水沢工場)で手作り
- 機能性が高い
⇒軽い、撥水生地、縫い目が無くダウン抜けが起きない、各所のジップやメッシュで保温と通気性の調節が自由自在…など - シンプルながらも洗練されたデザイン
が特徴で、こちらもダウンジャケットの銘品です。
振り返ると
- こだわりを感じる国内製で高品質
- 非常に高い機能性
- 良いモノ着てるな、とわかる人にはわかるデザイン
というポイントに惹かれました。
インライン(メーカーが出している通常商品のこと)でも良かったのですが、セレクトショップで別注している限定色を悩んだ末に買いました。
しかし、結局このダウンジャケットは、2年ほど着用してメルカリで手放してしまいました。
購入してから時間が経ってないこともあってか、売却価格は6万円でした。
高額アウター3:ノースフェイスのマウンテンライトジャケット
超有名アウトドアブランド、ノースフェイス(THE NORTH FACE)が毎年リリースしているマウンテンパーカーです。価格は4万円しました。
こちらも結婚してから、ライトアウターの傑作が欲しいと思い、購入しました。
色は、ニュートープという人気色を選びました。
マウンテンライトジャケットは、ゴアテックス(GORE-TEX)という素材が使われており、防水性と透湿性が両立した、快適なレインジャケットとしても使えます。
振り返ると
- どんな天候にも対応した高機能なアウター
- メジャーブランドでロゴを見れば良いモノを着ているとわかる
- 切り替えのカッコいいデザイン
というポイントに惹かれました。
しかし、このアウターに至ってはワンシーズンで、10回も着用せずに手放してしまいました。
人気アウターなだけあり、フリマアプリですぐに売れました。売却価格は2.5万円でした。
すぐに手放した理由
私がこれらの高級アウターをすぐに手放してしまった理由を振り返ります。
その理由は
- 劣化が怖くて着れないから
- オーバースペックだったから
- トレンドの変化で魅力を感じなくなったから
- 人気アウターはとにかく被るから
の4つです。それぞれ、詳しく紹介していきます。
1.劣化が怖くて着れない!
価格が高いアウターほど、
- 汚れがついたらどうしよう
- 雨に濡れたらどうしよう
- 擦れてひどい毛玉がついたらどうしよう
といった気持ちがあり、もったいなさと不安でろくに着られませんでした。
完全に宝の持ち腐れですね😣
こう感じてしまった理由は、高級アウターは上質な素材が使われている分、非常にデリケートなことが挙げられます。
価格が高いほど耐久性や寿命が長いんじゃないの?
と思う気がしますが、実はその逆なのです。
例えば、インバーティアのダッフルコートコートは最高級クラスのウールが使われていますが、摩擦に弱く、毛玉ができやすいです。
毛玉ができると、ヘリンボーンと呼ばれる凹凸に織られた美しい生地の風合いが損なわれてしまいます。
毛玉防止のためには、着用後は丁寧にブラッシングする必要がありますが、これもなかなか面倒です。
また、水沢ダウンは縫い目を無くすためにシームテープ(熱で圧着するテープ)が使われていますが、これは経年劣化で剥がれてきます。
このシームテープは長くても5~6年で剥がれ、服の寿命を迎えると言われています。
こういった事実から、着れば着るほど劣化が早まるように感じ、いつしか気軽に着れなくなっていました。
2.オーバースペック
水沢ダウンとマウンテンライトジャケットは、機能性も重視して選びました。
しかし、本末転倒なことに、その機能性が着なくなる原因になりました。
水沢ダウンは暖かすぎて、日中だとむしろ暑く感じてしまいました。
私の住んでいる地域は、比較的穏やかな気候で、冬もあまり雪が降りません。
この環境で着るダウンジャケットは、朝晩の通勤で外を歩く時はちょうど良いです。
しかし、歩いた後に電車に座ったり、休日のお昼に外出する時は、暑くて汗をかいてしまいます。
水沢ダウンは温度調節する機能として、
- 脇の下にジップのベンチレーション
- フロントジッパーが2列で通気性が異なる
などの工夫がされていますが、長く着ているといちいちジップを上げ下げして調節するのが面倒くさかったです。
また、マウンテンライトジャケットは山登りにも使える登山仕様ですが、普段使いには向いていませんでした。
マウンテンライトジャケットには、
- フードの首周りが狭くて高く、ジップを閉めれば隙間から風を通さない作り
- 登山での事故防止のため、ハンドウォームポケット(腰回りの手を突っ込めるポケット)が無い
といった登山仕様の特徴があります。
しかし、フードの首周りが狭くて高いのは、普段使いでは窮屈に感じました。
見た目がカッコ良いのでフードのジップは上げて着るのですが、アゴにフードのフチがあたって気になります。
さらに、フードの立ちを良くするために首周りの生地が厚く、首が固定されて下を向くのも一苦労しました。
また、ポケットも使いにくかったです。
ハンドウォームポケットが無いのは、手袋を着けずに外出した時、手を温める術がなく不便でした。
大きなポケットはあるのですが、配置が高くて手を突っ込むとやや不格好です。
(登山の時にリュックの腰紐が被らないよう、あえて高く配置しているようです。)
このように、高い機能性が普段使いではむしろ不便に感じ、水沢ダウンもマウンテンライトジャケットも着なくなってしまいました。
3.トレンドの変化で魅力を感じなくなる
インバーティアのダッフルコートと水沢ダウンは、購入時にトレンドを意識したサイズ感にしました。
- インバーティア購入時はトレンドがやや細身
⇒ワンサイズ小さく - 水沢ダウン購入時はトレンドがオーバーサイズ
⇒ワンサイズ大きく
といった感じでそれぞれ選びました。
しかし、それが後悔の原因でした。
買った当時はカッコよく見えていたシルエットも、数年でトレンドが移り変わると、野暮ったく見えるようになってしまいました。
サイズは、長く着るものならおとなしくジャストサイズにすべきでした。
またダッフルコートは、トレンドがスポーツカジュアルになると、着ることがめっきり減りました。
オーソドックスなアウターだから長く使えると思って購入しましたが、時が経つとトレンドアウターの方が魅力的に見えてしまったのです。
結局、トレンドに合わないサイズや種類のアウターを着ることに満足できず、新しく買った別のアウターを着る機会の方が増えていきました。
4.人気アウターはとにかく被る
マウンテンライトジャケットは1シーズンで、着用回数も10回ほどで手放してしまいました。
その理由は、街中でとにかく被ることでした。
マウンテンライトジャケットはもちろん、切替デザインの他社マウンテンパーカーを着た人も大量にいます。
電車やお店の会計待ちの時に、同じデザインのマウンテンパーカを着た人と並んだときは、お互い気まずそうでした😅
人気アウターの人気色を選ぶと、街中で被る確率も飛躍的に上がります。
気にならないと思っていても、いざ被ると絶対に気になりますよ。
高いお金を払って購入したのに、被った時の気まずさ・気恥ずかしさを感じるデメリットが自分には大きく、すぐに手放してしまいました。
まとめると、私が高額アウターをすぐに手放した理由は
- 劣化が怖くて着れない
⇒高級アウターはむしろデリケート。
⇒寿命を気にして、気軽に着れない。 - オーバースペック
⇒高級ダウンは昼や室内だと暑い。
⇒機能性の高さも、調整が面倒くさかったり、普段使いだと不便。 - トレンドの変化で魅力を感じなくなる
⇒トレンドに合わせたサイズにして後悔。
⇒時が経つとトレンドアウターの方が魅力的に見える。 - 人気アウターはとにかく被る
⇒人気色は特に危険。いざ被ると気まずさ・気恥ずかしさがヤバい。
失敗から得た反省点や教訓
私はこれらの失敗した経験を通じて、以下の反省点や教訓を得ました。
- 一生モノのアウターは持たず、数年で買い換える
- アウターはタウンユースできる機能性で十分
- 迷ったら、色は無難な黒や紺にする
1.一生モノのアウターは持たず、数年で買い換える
高額アウターを買う時、私が購入を決断する殺し文句がありました。
それは「一生モノですよ」という店員さんの言葉です。
しかし、実際に着てみると、
- 素材はデリケートで劣化するし
- トレンドの変化で魅力を感じなくなるし
で、数年もすると着なくなりました。
これらのことを反省し、
「私にはどんな高額アウターも一生モノになりえない」
ということを学びました。
そして、アウターは3年で飽きて買い換えるつもりで選ぶようになりました。
3年間で買い換える理由は
- 劣化を気にせずガンガン着れる
- トレンドの変わり目で別のアウターに買い換えられる
- 高額アウターなら比較的高い金額で売却できる
からです。
上で紹介した3着はすぐに手放したことが幸いし、数万円で売れました。
人気がある高額アウターは、年数が浅くて良い状態ならば、比較的高い金額で売却できます。
このようなリセールバリューが高いアウターならば、数年で買い換えても出費は比較的抑えられます。
高額アウターは長く着るのではなく、3年後に高く売れるか?を意識して買うのがオススメです。
2.アウターはタウンユースできる機能で十分
高額アウターは総じてハイスペックですが、普段使いではそんなスペックは必要ないです。
ハイスペックすぎて逆に使いづらかったら、本末転倒です。
これ以降、私がアウターを買う際は「タウンユース(街中での普段使い)するときに苦にならないか?」を意識するようになりました。
正直、スペックは朝晩の冷たい風がしのげれば、それで十分です。
それに加えて、
- 使いやすい場所にポケットがあるか
- 窮屈感は無いか
- 重ね着できるか
をチェックするようになりました。
使いやすい場所にポケットがあるか
ポケットは、手を入れられるハンドウォームポケットと持ち物を入れられるメインポケットが別であることを必須条件にしています。
寒い日にアウターのポケットに手を突っ込んだ先に、持ち物が入っているのが不快だからです。
窮屈感は無いか
アウターはフードが立つアウトドア系のものが好みですが、フードを立てたときに首周りの窮屈感が無いかをチェックしています。
首周りが窮屈だと、フードがアゴにあたって不快だし、首を動かすのも一苦労した経験があるからです。
重ね着できるか
暖かさはアウター単体ではなく、重ね着で対応できるかをチェックしています。アウター単体で暖かいと、暑い場所に出た時に温度調節が服を脱ぐしかなく、
- 脱ぐのを我慢して地獄の厚さに耐えるか
- 脱いで寒さに震えるか
の2択しかないからです。
現在は、アウターは冬場でもライトアウターにして、インナーダウンを下に着て温度調節するようにしています。
3.迷ったら、色は無難な黒や紺にする
アウターの色は、まずは無難な黒や紺にしました。
もし、気に入ってどうしても欲しくなったら、人気色に挑戦するようにしました。
黒や紺といった色にすれば、街中で同じアウターや色に遭遇してもほとんど気にならないです。
また、アウターのタイプによっては、プライベートにもビジネスにも兼用できるようになります。
こうすることでアウターの着用頻度を上げられて、短い期間でも存分に着倒すことができます。
ちなみに、黒や紺でも好きなアウターを着る満足度はたいして変わらず、人気色に手を出すようなことは結局ありませんでした。
まとめると、今回の失敗から得た教訓や反省は
- 一生モノのアウターは持たず、数年で買い換える
⇒3年で買い換えるつもりで。
⇒手放すときは高額で売却できるかチェック。 - アウターはタウンユースできる機能性で十分
⇒朝晩の冷たい風がしのげれば十分。
⇒ポケットの使いやすさ、窮屈感の無さ、重ね着できるかチェック。 - 迷ったら、色は無難な黒や紺にする
⇒街中で被っても気にならない。
⇒プライベートにもビジネスにも兼用できる。
⇒黒や紺でも満足度はたいして変わらない。
現在持っているアウター
高額アウターでの失敗後、私は服の数を大幅に減らして「服だけミニマリスト」になりました。
その中で持っているアウターも全面的に見直し、現在は
- 黒のマウンテンパーカー
- 黒のインナーダウン
- 黒のテーラードジャケット
の3着しかアウターは持っていません。
この中で最もよく着るのは、ユニクロで7000円で購入したマウンテンパーカーです。
秋、冬、春先の3シーズン、外出時はほぼ毎回着用しています。
冬は下に長袖のインナーダウンを着ることで、ダウンジャケットのように使えます。
このマウンテンパーカーは
- 安価で、数年間ガンガン着て買い換えられる
- タウンユースできる性能と使いやすいポケット
- 黒は無難でミニマルなデザイン
と、反省や教訓をふまえて意識するようになったポイントをほぼ全て満たす、私にとって最高の1着になっています。
残念ながら2023年現在、ユニクロのマウンテンパーカーは廃盤になっています。
そのため、次に買い換える時は同じ価格帯と機能性を有する、アウトドアプロダクツのオールウェザーマウンテンパーカー(黒)にしようと思います。
最後に
高額アウターを購入して後悔した失敗談を紹介しました。
本記事の内容をまとめると、
私が高額アウターをすぐに手放した理由は
- 劣化が怖くて着れない
⇒高級アウターはむしろデリケート。
⇒寿命を気にして、気軽に着れない。 - オーバースペック
⇒高級ダウンは昼や室内だと暑い。
⇒機能性の高さも、調整が面倒くさかったり、普段使いだと不便。 - トレンドの変化で魅力を感じなくなる
⇒トレンドに合わせたサイズにして後悔。
⇒時が経つとトレンドアウターの方が魅力的に見える。 - 人気アウターはとにかく被る
⇒人気色は特に危険。いざ被ると気まずさ・気恥ずかしさがヤバい。
今回の失敗から得た教訓や反省は
- 一生モノのアウターは持たず、数年で買い換える
⇒3年で買い換えるつもりで。
⇒手放すときは高額で売却できるかチェック。 - アウターはタウンユースできる機能性で十分
⇒朝晩の冷たい風がしのげれば十分。
⇒ポケットの使いやすさ、窮屈感の無さ、重ね着できるかチェック。 - 迷ったら、色は無難な黒や紺にする
⇒街中で被っても気にならない。
⇒プライベートにもビジネスにも兼用できる。
⇒黒や紺でも満足度はたいして変わらない。
そして、現在は黒のマウンテンパーカーを愛用しています。
その理由は
- 安価で、数年間ガンガン着て買い換えられる
- タウンユースできる性能と使いやすいポケット
- 黒は無難でミニマルなデザイン
だからです。
高額アウターを買う時、服好きの方ならこれ以上の胸が高鳴る瞬間は無いでしょう。
しかし、買う前に「自分はどうしてその服を欲しいのか?」を冷静になって考えてみましょう。
もしその理由が、
- 高額アウターを持っているという見栄
- 一生モノで使えるから
- とにかくスペックが高いから
だとしたら、私のように後悔する可能性が高いです。
ぜひ一度、自分の後悔した経験を振り返って、アウターに求める条件を見直してみましょう!
ではまた。