節約をする中で、毎月の趣味の費用を抑える効果は大きいです。
あおむしの場合は、年によっては50万円以上も趣味に投じた時もありましたが、今では趣味のお金は月に2万円程度、年間で24万円ほどに抑えられるようになりました。
今回はその時に使った手法と趣味を断捨離したことで得られた効果を紹介します。
自分の欲望に優先順位をつけよ
この言葉は、お金の名著「バビロンの大富豪」に出てくる黄金の7つ道具(教え)の1つです。
お金をどれだけ得たとしても、そのぶんだけ新たなものが欲しいという欲望が生まれれば、結果的にお金は全然貯まりません。それを回避するためには、まず自分の収入の1/10を貯金(投資)に回し、のこり9/10でかなえられない欲望は諦めて生活をする、という内容です。
この教えは、趣味という自分の欲望にたくさんのお金を使ってしまっていた私に深く刺さり、趣味を見直そうというきっかけを与えてくれることになりました。
あおむしの趣味(欲望)
そこであおむしは、この教えに従って自分の趣味(欲望)に順位をつけることにしました。まず順位をつける前に、自分にとってお金がかかる趣味は全部でいくつあるのか、を棚卸しました。
・外食
⇒独身の頃から自炊は苦手で、ことあるごとに外食していました。結婚してからは妻が主に料理してくれていますが、それでも外食は毎週のように行っていました。年間支出は18万円ほどでした。
・衣服
⇒おしゃれをすることが大好きです。(センスは別として。)毎シーズン冬になると、おしゃれなアウターを探しては数万円~時には10万越えのものを購入していました。年間支出は平均して13万円ほどでした。
・革靴、ブーツ
⇒服の他にも、革靴とブーツにもこだわりがありました。「おしゃれは足元から」という言葉を信念とし、英国やフランスの高い革靴やブーツを何足も持っていました。年間支出は平均して6万円ほどでした。
・プラモデル
⇒小さい頃からロボット系のアニメが大好きで、プラモデルを集めていました。ジャンルはガンダム、ゾイド、デジモンです。そのほとんどは作られることなく、実家にストックしています。実家に帰省するタイミングで2,3体組むのがささやかな楽しみでした。年間支出は6万円ほどでした。
・サッカー観戦
⇒アマチュア時代からとあるJリーグのクラブを追っかけており、学生時代は応援のために様々なアウェイまで遠征していました。社会人になってからはスカパーやDAZNを契約して毎試合チェックしていました。年間支出は5万円ほどでした。
・アニメ・本
⇒毎シーズン、話題になっている覇権アニメは欠かさずチェックしていました。アマゾンプライムビデオを契約して、時間があるときに一気見していました。また本を読むのが得意でないのに、有名なビジネス書や自己啓発本を買っては積読していました。年間支出は2万円ほどでした。
趣味の順位付け
棚卸したお金のかかる趣味のなかから、「今の自分にとって幸福度や満足度が高い趣味は何なのか」を考えて、順位付けをしました。
1位 外食
⇒家族との外食の時間は、おいしい食事や子どもの嬉しそうな顔が見られるため、自分にとっては最も幸福度が高い時間です。また、非日常感も得られるので、良いリフレッシュになります。
2位 衣服
⇒おしゃれをすることは自己肯定感が爆上がりし、服を買う瞬間~日々着ている時間まで、全体的に幸福度が高かったです。ただ、派手なニットや重いアウターなど、着ていない服が多くあることにも気づきました。
3位 プラモデル
⇒幼少期からのあこがれとコレクション気質な自分にとって、積んだ箱を眺めるだけでも満足感を得られる趣味です。一方で、大して見たことないシリーズ(特にガンダム)のプラモに対しては、あまり愛着がないことにも気づきました。
4位 アニメ・本
⇒アニメはまとまった時間に見ているので、常にアマゾンプライムを契約するのではなく、例えば年末の1か月に契約して一気見をすればいいのでは?と思いました。また、本も必ずあるとは限りませんが、図書館に行けば無料で読めます。
5位 革靴、ブーツ
⇒せっかく買った高級な革靴やブーツも、社会人になってから全然履いておらず、ぼろぼろのスニーカーばかり履いていました。革靴のメンテナンスも、数がたくさんあって全然手付かずです。これだったら、いつも履くスニーカーを良いものにしたほうがいいのでは?
6位 サッカー観戦
⇒大好きで追っていたクラブも、最近はめっきり弱くなってJ3リーグに降格してしまいました。負け続けているクラブを見ていると、フロントが悪い、監督が悪いなどと、ネガティブな気持ちばかり募ってしまい、気分も悪くなります。
また地元を離れたことでホームの試合を見に行くことも激減し、アウェイも幼い子供がいるといけなくなりました。なんだかもう、試合の結果を見て、もし勝ってたらYoutubeでハイライトを見る・・・これで十分かな。
どこから捨てるか?残した趣味はどうするか?
捨てる趣味
こうやって順位付けをしてみると、5位と6位の趣味にはもう、愛が冷めたことに気づいてしまいました。もはやこの趣味は切り捨ててしまいましょう。
革靴とブーツは、冠婚葬祭に使えるプレーントゥのシューズを1足残して、他はすべて売りました。購入した金額に比べて驚くほど安い買取金額で、「こんなもんなんだな」と少し悲しい気持ちになります。
サッカー観戦は、毎月3000円するDAZNを解約しました。毎試合、Youtubeで結果とハイライトを見られれば十分です。実家ではDAZNに契約してるので、帰省した時だけ、気が向いたら見ます。
残す趣味
残す趣味もこのままという訳にはいきません。満足感が少ない部分は削ってしまいましょう。
外食は、週に1回行くことはやめず、その代わり一回当たりの金額を減らしました。回転ずしやピザ、ファミレスなど、金額が安くても子どもが大喜びしてくれる飲食店で食事するのは満足感が高かったです。年間支出は12万円程度まで落としました。(月に0.5万~1.5万円程度)
衣服については、着用頻度の少ないニットやアウターは一気に手放し、本当に愛着をもって日々着ているシンプルな服だけ持つことに絞りました。その結果、常に大好きな服を着られるようになったので、QOLが向上しました。服や靴を断捨離した話ついては長くなるので、「服だけミニマリストになってみよう!」の記事を参照してください。年間支出は年平均で5万円まで落としました。
プラモデルは、あまり愛着がなかったガンダムは手放すことにしました。一方で、毎年リリースされる数も少なく、眺めているだけでも満足感の高いゾイド(HMMシリーズ)とデジモン(Figure-rise Standard Amplifiedシリーズ)はこのまま残して、帰省時のささやかな楽しみにします。年間支出は4万円に落としました。
アニメは、年末に一気見すればいいと感じたので、アマゾンプライムを解約して年末だけ何かのサービスに加入して見ています。本は、最新のものを読めなくても全く問題ないので、図書館で借りるようになりました。年間支出は0.1万円に落としました。
なお、これまでに買ったまま積んでいた本とプラモデルは、高く売れそうなものはメルカリで個別売却、それ以外はリコマースで一気に売却して減らしています。
趣味を断捨離した効果
このように趣味を断捨離した結果、得られた効果としては
・趣味の支出を大幅に減らすことができた
⇒年間50万円を24万円に減らすことができました。私の場合ですが、浮いたお金26万円を毎年積立投資&年利4%で20年運用すれば、774万円の効果があります。これは凄まじいインパクトです。
・自分にとって幸福度や満足度が高い趣味を確認することができた
⇒節約効果も大きいですが、個人的にはこちらの効果の方が価値があったと感じています。たくさんの趣味の中から自分がより大切にしている趣味がみつかれば、よりその趣味に時間やお金を集中することができます。幸福度や満足度が高い趣味にコミットすれば、QOLを大きく向上させることができます。
最後に
バビロンの大富豪というたった1冊の本の、たった1フレーズが、私のお金の使い方や大切にしていることを見つめなおす大きな機会を与えてくれました。本を読むことがあまり得意な方でない私ですが、こういった本に出会えたことはとても幸運でした。
今回の趣味の話に限らず、みなさまが本の中で刺さったフレーズがあれば、是非それをもとに行動してみましょう。良ければ、エピソードを私にも教えていただけますと幸いです。
ではまた。