家にあるモノを把握しておくと、将来の出費の予測が立てやすくなります。出費の予想がつくと、節約生活がより円滑に進みます。
数あるモノの中でも、服と家電は数が多く、お金もかかるため、リスト化する効果が大きいです。
今回は、あおむしが実践している服と家電リストの具体的な作り方と、リストを作った効果を紹介します。
服と家電のリストを作ろう!
服と家電のリストを作る具体的なステップを紹介していきます。
同時にやると大変なので、まずは服か家電のどちらか1つで作ってみると良いです。
以下は完成したときのイメージです。
1.今持っている服と家電を調べる
家の中や収納の中を見回して、家にある自分の服と家電の数・種類を調べます。
服は、以下の情報をメモしておきましょう。
・種類(アウター、トップス、ボトムス、靴など)
・使うシーズン(春夏、秋冬など)
・ブランド
・色
家電は、以下の情報をメモしておきましょう。
・場所(リビング、キッチン、洗面所など)
・種類(テレビ、電子レンジ、洗濯機など)
2.調べた服と家電をエクセルシートに入力する
1で調べた服と家電の情報を、別のエクセルシート(スプレッドシート)に入力していきます。
3.管理したい項目を入力する
2で入力した項目のほかに、リストで管理したい項目を追加します。
たとえば、あおむしは次の項目を追加しています。
名称
服の名称や、家電のモデル名を入力しています。
たとえば、服のアウターなら、マウンテンパーカやダウンジャケットくらいまでの情報で十分です。
もし、そのブランドのアイテムをヘビロテするようなら、個別名称でも良いです。(例:ウルトラライトダウン)
家電の洗濯機なら、東芝のザブーン(洗濯8kg乾燥4.5kg)のように、洗濯容量や乾燥容量といった重要な情報まで含めると良いでしょう。
サイズ(服のみ)
服はサイズも記録しておきましょう。
次に同じものを買い換える時は、サイズを迷わなくなるのでオススメです。
価格
覚えている範囲で良いので、価格を入力します。
・今後買い換える予定が無いものは、空白にしておきます。
・別の買い換え候補があるものは、買換え候補の価格を入力します。
もし覚えていなければ、ざっくり服や小型の家電は千円単位、中型以上の家電は万円単位で入力できればオッケーです。
ここで入力した価格は、次の4で使います。
買い換え年数
服や家電を買い換える年数(言い換えると寿命)を入力します。
ここで入力する年数は、買ってから捨てるまでの年数にしてください。今から捨てるまでの年数ではありません。
ここで入力した数字は、次の4で使います。
どのくらいの年数を入力するかわからない場合は、以下を目安にしてください。(使用頻度が多いほど、年数は短くします。)
服
アウター:3年〜5年
トップス:1年〜3年
ボトムス:2年〜4年
下着:1年〜2年
スニーカー:2年〜5年
革靴:3年〜10年
家電(取扱説明書があれば、そこに記載の年数)
パソコン:3年〜5年
スマホ、ゲーム機:2年〜4年
冷蔵庫、洗濯機、テレビ:5年〜8年
電子レンジ、食洗機:3年〜6年
掃除機:4年〜8年
エアコン:8年〜10年
買い換え時期
持っている服や家電の、次の買い換え時期を入力します。時期は西暦で入力しておくと、後からフィルターで探しやすくて良いです。
買い替える予定の無い服や家電は、空白にしておきます。
買い換え時期を入力しておくと、その買い換え時期でフィルターしたときにヒットした価格を合計すれば、その年の服や家電の出費が予測できます。
エクセルの関数を使うと、わざわざフィルターをしなくても、自動で集計することができます。詳しくは、次の4で紹介します。
買い換え候補
現時点で、買い換える候補がある場合は入力しておきます。
服の場合は、同じ服でもサイズや色を変えたいことも多いので、あわせて入力しておきましょう。
4.毎年の出費予想と維持費を計算する
エクセルの関数を使って、毎年の出費予想額と維持費を計算します。
毎年の出費予想額
1.リストの欄外に以下のような表を作ります。
2.表中の「予想額」の一番上の空白セルの中に、以下の関数を入力します。
=SUMIF(買い替え時期の列, 年の範囲, 価格の列)
太字で示したところは、エクセルの列や範囲を指定します。
例えば、家電のリストと出費予想額の表を以下のように作っていたら、次のように入力します。
買い換え時期の列 ⇒ E:E
年の範囲 ⇒ I5:I3
価格の列 ⇒ C:C
3.予想額の一番下まで自動入力され、各年の出費予想額が出てきます。
年間維持費
持っている服や家電を、今後も買い続けるとして、毎年平均でいくらかかるかを計算します。
1.リストに「年間維持費」の列を追加します。
2.「年間維持費」の一番上の空白セルに以下の関数を入力します。
=IFERROR( 価格のセル / 買い換え年数のセル ),0)
太字で示したところは、エクセルのセル番号を指定します。
例えば、家電のリストを以下のように作っていたら、次のように入力します。
価格のセル ⇒ C2
買い換え年数のセル ⇒ D2
3.年間維持費の一番下のセルまで、計算結果を埋めます。
一番上の計算したセルを選択し、右下の小さな■にカーソルを合わせます。
次に、マウスの左ボタンをダブルクリックします。
すると、年間維持費の一番下のセルまで、計算結果が自動で埋まります。
4.年間維持費の合計額を出します。
年間維持費の一番下のセルのさらに一つ下に、以下の式を入力します。
=SUM( 年間維持費の範囲 )
年間維持費の範囲には、3で計算した年間維持費のセルの範囲を入力します。
例えば、年間維持費がF2~F20のセルまで入力されていれば、以下になります。
=SUM(F2:F20)
こうすることで、年間維持費の合計額、つまり年間に服や家電にかかる生活コストが計算できます。
5.リストをメンテナンスする
以下のことがあった場合は、リストの内容を変更したり、追加・削除したりして、リストをメンテナンスします。
・服や家電を買い換えたとき ⇒内容の修正
・服や家電を捨ててたとき ⇒リストから削除
・服や家電を新しく買ったとき ⇒リストに追加
こうして、服や家電のリストを作ることができます。
もう一度、あおむしの服と家電のリストを載せます。
服と家電のリストを作る効果
服と家電のリストを作る効果は、以下の2点です。
断捨離して生活コストを下げるキッカケになる
リストをつくると、いま自分が持っている服や家電の数や価格、残りの寿命などが把握できます。
リストを作ったらそこで満足せず、要らない服や家電を洗い出して断捨離し、生活にかかるコストを減らしていくのがオススメです。
リストに入力した年間維持費の金額は、そのまま生活にかかるコストと見て良いです。
服や家電を断捨離した分は、年間維持費の金額にダイレクトで表れます。
金額が大きく減らせたことが目で見てわかると、達成感がありますよ!
リストを作るのが大変に感じたり、作ったリストの年間維持費を見て多いな・・・と感じたりしませんでしたか?
そう感じたのは、服や家電を持ちすぎ、もしくは必要以上に高価な服や家電を持っているからです。
暇な時にリストを眺めながら、自分にとって要る服や家電・要らない服や家電を考えてみましょう。
要らない服や家電を考えるうえでは、以下のポイントを振り返るのが良いです。
・その服や家電を1年以内に使ったか?
⇒使ってないなら問答無用で断捨離。
・その服や家電を使う頻度はどのくらいか?
⇒シーズン中に週1回以上使わないなら断捨離。
・その服や家電は別のもので代用できないか?
⇒代用できるなら断捨離を考える。
例えば、あおむしは以下の服や家電を別のもので代用して断捨離しました。
パジャマ ⇒Tシャツとシェフパンツで代用
55インチテレビ ⇒22インチテレビで代用
このように、リストを作って要らない服や家電を洗い出し、断捨離していくことで初めてリストを作った効果が出ます。
なお、服や大型テレビを断捨離した方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。
数年内にある大型出費と備え方がわかる
毎年の出費予想額を見ることで、今後数年の服や家電にかける出費を把握できます。
将来必要な出費がわかれば、それに向けて貯金などをして備えることができます。
服や家電などの数年以内にある出費は、貯金で備えましょう。
あおむしは普段、将来の備えに投資などの資産運用をオススメしています。
しかし、服や家電などの数年以内の出費は別です。
なぜなら、投資は短期でみると変動が大きく、必要な時に必要なお金を準備できない可能性があるからです。
服や家電のリストを作っておくことで、貯金で準備すべき出費がわかり、貯金と投資のバランスを考えて将来に備えることができるのです。
最後に
服と家電のリストの作り方と、リストを作った効果を紹介しました。
リストの作り方は、
・今持っている服や家電を調べる
・エクセルにリスト化する
・毎年の出費予想額と年間維持費を計算する
で作ることができました。
その効果は、
・断捨離のキッカケになる
・数年内の大型出費と備え方がわかる
というものでした。
ぜひリストを作ったら、そこで満足せずに断捨離や将来の備え方について考えてみましょう。
ではまた。